角川武蔵野ミュージアム内に誕生した「Edit Town(エディットタウン)」は、本の息づかいや賑わいが感じられる“街”のような図書空間。「連想」をコンセプトに、世界を読み解くための9つの文脈にそって、独自に吟味して選ばれた本が並び、新たな本との出会いと発見が生まれる場所として注目を集めています。
松岡正剛の監修で古今東西約70万冊の書物を自由自在に組み合わせてつくった「9つの知のエッセンス」は、約3,000農園を知り尽くすコーヒーハンター José. 川島良彰により、高品質の完熟手摘み豆をもちいて「9つの表情をもった美味しさ」になりました。本の森を散策する傍ら、それぞれのテーマに最適な味わいをご堪能ください。
- 松岡正剛seigow matsuoka
- 編集工学者、世界読書家、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長、角川武蔵野ミュージアム館長。日本文化、芸術、生命哲学、システム工学など多方面におよぶ思索を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱、文化創発の場として私塾やサロンを主宰してきた。膨大な書物と交際し、読書の可能性を追究した経験を軸に、書店や図書館を編集するプロジェクトを手掛ける。2000年、Web連載「千夜千冊」を開始し、その本を核として2020年、角川武蔵野ミュージアム「Edit Town」を監修。世田谷赤堤通り沿いに所在する事務所「ISIS館」には、約6万冊の本が並び、様々な活動の拠点になっている。
- José. 川島良彰José Y. Kawashima
- コーヒーハンター、株式会社ミカフェート代表取締役社長。1975年、中米エルサルバドル国立コーヒー研究所に留学し、コーヒー栽培・精選を学ぶ。その後、大手コーヒー会社に就職。ジャマイカ、ハワイ、インドネシアで農園開発に携わり、マダガスカルで絶滅種マスカロコフェアの発見と種の保全、レユニオン島では絶滅種ブルボンポワントゥを発見し、島のコーヒー産業を復活させた。2007年に同社を退職後、日本サステイナブルコーヒー協会を設立し、2008年に株式会社ミカフェートを設立。自然環境と人権を守りながらおいしいコーヒー作りに励む生産者と共に働き、その価値を認める市場を作ることを仕事とする。
- 富田拓朗Takuro Tomita
- コードクリード株式会社代表取締役CEO。機械語を含む10以上のプログラミング言語を自在に操るプログラマ。小学校1年生の時にNEC TK80と出会い、中学生の頃には、ビジネスソフトのコーディングやプロテクトを研究。インターネット黎明期に多くのサービスを起ち上げた。その他、写真家、デザイナー、CGIアーティスト、経営者、投資家、コーヒーエバンジェリストなど、幅広く肩書きをもつ。SP/LPレコード、オーディオ、カメラ、ヴィンテージウォッチをはじめ、多岐にわたるジャンルのコレクターとしても知られる。
- 和泉佳奈子Kanako Izumi
- 株式会社百間代表取締役。角川武蔵野ミュージアム館長補佐。2002年、松岡正剛事務所に入社。岐阜県主催「織部賞」と『松岡正剛千夜千冊』全集プロジェクトで経験を積む。2005年より日本文化塾「連塾」の企画制作統括を担い、「知のプロデューサー」としての腕を磨く。松岡正剛と日本文化を牽引する文化人・アーティスト・クリエイター・研究者らが丁々発止するサロンや私塾のプロジェクトリーダーを歴任。2009年より「松丸本舗」「ビブリオシアター」「EDIT TOWN」「EDIT TOWN QUBE」ほか図書空間の企画制作を統括する「ブックウェア」を実践。また、メディア、Web、CM制作で編集工学をもちいてクリエイティブマネジメントを実施。2020年、株式会社百間設立。