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4月29日、草月ホールに近江ARSが舞い踊る。新刊『[近江ARSいないいないばあBOOK]別日本で、いい。』(春秋社)も特別先行販売され、会場をさらに彩った。1階350席は満員御礼、急遽3階席も開放することとなったが全席完売した。大きな反響を呼びながら迎えた本番当日。バックステージにおける松岡正剛の横顔をフォトレポートする。

松岡が会場に向かっている頃、ロビーでは近江ARSメンバーとスタッフが集い、表方・裏方の打ち合わせが行われていた。心づくしのもてなしは、近江ARSメンバーの用意とふるまいによるもの。

先行販売された『別日本、でいい。』(春秋社)もずらりと顔を揃えて来場者を待つ。表紙カバーには多焦点の黒球「別日本」のシンボルが描かれている。

開演3時間前、会場入りする松岡。その一挙手一投足をカメラマンが狙う。両手では足りないほどの動画・スチールカメラが近江ARS TOKYOを撮影していく。

ロビーにて、出演者の稲田宗哉さん(書家)と挨拶を交わす。会場からドリアンさんの歌声が聞こえる中、書実演の段取りを打ち合わせる。

「挾土さんの一人語りがかっこいい」と松岡も諸手を挙げて絶賛する挾土秀平さん(左官)。大和リースの社長から、この人にどうしても会った方がいいと紹介されたのが挾土さんだったという。

本番直前の最終リハ中。松岡自身の準備にも余念がない。用意したレジュメには「ノスタルジア」というキーワードが見える。


控室にて、Yohji Yamamotoの衣装に着替える。羽織っているのは松岡の手書きフレーズがあしらわれた2023 Spring/Summerレディースコレクション。前身頃にプリントされているのは「私に刀をくださいな。」の文字。

足元はハイカットの黒革ブーツに赤いソックス。靴紐を締め上げ、ブーツストラップする。

控室を後にして向かった先は地下駐車場。レジュメを手に後部座席で一人、語りのリハーサルを行う。長浜出身の父について、誦んじているのが聞こえた。

開演直前。客席はすでにいっぱいである。控室から繋がっている舞台上手へスタンバイする。

13:30近江ARS TOKYO開演。5時間に渡る語りとパフォーマンス。途中休憩では近江ARSによる心づくしのもてなしも振る舞われ、草月ホールは近江でいっぱいになった。

終演後、控室で田中優子さんとドリアン・ロロブリジータさんに囲まれて談笑をする松岡。田中優子さんもドリアンさんのパフォーマンスを大絶賛。

大舞台を終え、駐車場の車内でほっと一息をつく。このあと近江ARSメンバーとの打ち上げに向かい、赤坂の夜で祝杯をあげた。



近江ARS TOKYO|別日本があったって、いい。仏は、どこにおわします?
日時:2024年4月29日(月・祝)13:30-17:30
会場:草月ホール(東京都港区赤坂)
出演:松岡正剛(編集工学者)、福家俊彦(三井寺長吏)、末木文美士(未来哲学研究所所長)他多数


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